
鈴鹿バルーンフェス優勝!

11月24日~26日に三重県の鈴鹿市で行われた鈴鹿バルーンフェスティバルにwinbal今村が遠藤護さんのコパイで出場しました。
■鈴鹿バルーンフェスティバルとは?
日本の熱気球トップチームが争う熱気球ホンダグランプリ全5戦の中の1つ。
独特の地形風と限られた飛行エリアの中をフライトする、難易度の高いエリアです。
■出場経緯
今回ホンダグランプリへは「TEAM渡良瀬CHAMPON】という渡良瀬エリアの合同チームでエントリー。全5戦で各チームがそれぞれの大会を担当し、今村は鈴鹿大会を担当してました。
しかし、競技大会経験がほとんどなかったため、エントリー基準の「20機以上がフライトする大会に3戦以上出場経験がある事」という項目を満たせず。
ただちょっとした抜け道で、コパイ(副操縦士)として同乗操縦する事は可能でしたので、遠藤護さんの協力を得て、「形式上は遠藤さんエントリーで、操縦を今村がやらせてもらう」という形で何とか出場を果たしました。
■遠藤護さんとのつながり
遠藤さん、日本の気球界ではとてもすごいパイロットで、過去いくつもの大会で優勝しているトップパイロットなのです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
(株)気球屋:https://www.kikyuya.com/blank-15
気球屋はwinbalも大変お世話になっています。ちょうど私が(株)SOLAという気球会社を始めたころ、いろいろアドバイスやご指導もいただき、今も協力し合いながらフライトをしています。鈴鹿エリアは遠藤さんのおひざ元なので協力をお願いしたところ、了解していただけました。
■チームメンバー
クルーもベテランぞろいのチームができました。
・遠藤さん(パイロット)⇒説明不要のトップパイロット
・今村(コパイ)⇒winbalパイロットの私
・水上さん(ドライバー)⇒遠藤さんと気球屋を共同経営している、いくつもの大会で優勝する日本を代表するトップパイロット。栃木出身なので渡良瀬では遠藤さん以上にお世話になっています。
・吉田さん(ナビ)⇒オブザーバーとして多くの大会に参加しトップクラスの経験を持つお方。最近、佐賀でチームを立ち上げグイグイきてます。
・西山さん(チームオブ)⇒超ベテランの気球パイロット。最近はクルーになることが多いようですが、知識と技術は抜群の関西のおっちゃん。
■準備期間中
私自身は鈴鹿もホンダグランプリ出場も、本格的な競技大会出場も初めてという、初めてだらけの大会だったので、少し早めに鈴鹿入りして練習する事に。
ただ天気があまり良くなく、練習できたのは22日のみ。ただ、とても飛びやすい穏やかな風だったので、初めての鈴鹿の空を楽しめました。
伊勢湾と鈴鹿の街並み



■大会期間中
結果から言うと、強風続きで飛べたのは最終日だけ。
11/24 AM:Cancel
PM:Cancel
11/25 AM:Cancel
PM:Cancel
11/26 AM:#1PDG #2FIN #3MDD #4CRT #5JDG #6FON
最終日タスクシート


1フライト6タスク、マーカーを7つも投げる一発勝負の大会となりました。
フライト自体は、最初の離陸地選定が当たり、地上すれすれの風を利用しすべてのタスクをこなすことができました。遠藤さんナビで離陸地選定やPDG,FON等は考えましたが、フライト中のバーナー操作は今村がやらせていただきました。


結果、まさかの優勝!!
遠藤さんは地元鈴鹿初優勝、私は競技会初優勝を飾ることができました。
勝因は2つ
①離陸地の選定:中間の北東風が消えていくのを考慮し上空の西風と地上風を考慮しての選定
②地上風利用の判断:#1PDGを終了した後、地上風1本で次ターゲットに向かうことを決めた判断。1度は上空まで高度を上げたものの全く動かなかったことに加え、高高度の他気球は動かず低空の気球は#2FINに向かっていた状況をすぐに判断して決めました。
どちらも遠藤さんの観察と判断でした、さすがです。
■最後に
結果的に優勝したものの、2位の高島さんがちょっとミスをしてしまったことや、勝因となる判断は遠藤さんによるものだったこと、地上クルーの水上さんや吉田さんの的確なアドバイスと安心感があったからこそなので、実力ではなく、周りに助けられての結果だったなと。
ただ、ターゲットに吸い込まれるように風に乗る感覚と、クルーが待つ所にマーカーを投げて、喜びを共有した時の嬉しさは言葉には表せない刺激を与えてくれました。何より遠藤さんに初優勝の良い贈り物にができ嬉しい限りです。
協力していただいたチームの皆さん本当にありがとうございました!
winbal 今村辰之助