
こんなところにも熱気球 こち亀85巻
ご無沙汰しています。winbalの村田です。
ステイホームをしながら熱気球を飛ばすことはできませんが、ステイホームしていても熱気球に触れられる方法はいくつもあると思います。
そんなわけで熱気球が登場する作品を紹介していきたいと思います。
漫画、映画、アニメ、ゲーム、小説、ノンフィクションなどなど、探せば結構あるんです。
今回ピックアップしたのがこち亀に登場する熱気球です。
ジャンプコミックス85巻に収録されています。「空飛ぶ屋台!?の巻」(85巻185ページより)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 85 (ジャンプコミックスDIGITAL)株式会社集英社(外部リンク)

あらすじ
東京柴又で屋台ラーメンをすすりながら店主と世間話をする両さん。
店主は「千葉リーヒルズ」までわざわざ屋台を出店しているとのこと。
3000世帯を抱える千葉リーヒルズでは、周辺に飲食店がないことから屋台の激戦区に。しかし高層タワーマンションの住民たちはエレベーターを使ってまで屋台に足を運んでくれないというのが、店主のちょっとした悩みだという。
それを聞いた両さんは店主と一緒に熱気球を使った空飛ぶ屋台を始める。
というお話。
作者・秋本治先生の取材力と描写力
そもそもこち亀はギャグ漫画です。
虚実が入り混じる漫画の世界で、しっかり実物の取材をし、現実を下敷きにして「あったらいいな」を想像し(出来る出来ないはさておき)、楽しい想像をコミカルに描写していることこそがこの漫画の真骨頂だと私は思います。
特にこの回は様々な仕掛けを織り込んでいて、特に力の入っている回だと思います。
(作画の仕掛けと工夫、気球の描写、季節、時事ネタ、定番のオチなどなど)
さてさて気球人として、こち亀マニアとして本作の中での気球描写を「いいね」しますと。。。
●気球人定番のボックスワゴン
●こんなところにインフレーター
●あんなところに球皮袋
●機材のディティールが本当に丁寧
●葛飾バルーンクラブ
●「おお!!やってるよ!毎週」の言葉に痺れる憧れる
●「はい!気球屋です」
さらにこの回の見どころ
この回だけスクリーントーンを使用せず作画されています。
他の回と比べると明らかに絵のテイストの違いが一目瞭然です。
表紙にはこんな一文が
「今回の作品は不況下で経費削減と地球環境に優しく、全ページ手書きでスクリーントーンを一切使用せず描きました。」
これが誠の理由かはさておいて
スクリーントーンを使わない効果を遺憾無く発揮している見開きがあります。
それは漆黒に浮かび上がる夏の風物詩。紙の上なのに圧倒的なスケール感と季節感。
一見の価値があるスペクタルになっています。
作者はこの見開きを描きたいがためにあえてスクリーントーンを使わない方法を思いついたのではないかと思います。
今回の紹介した熱気球エピソードは一度読んだことがある人も、読んだことがない人も、こち亀を知らない人もおすすめです。
スマホアプリジャンプ+でも読むことができます。
ちなみに
アニメ第3話でも同じエピソードが描かれているそうです。
1996年6月30日放送「大繁盛!空飛ぶ屋台」
なんか無性に気球で飛びたくなってきました。作中のように上空でラーメンをこしらえて食べてみたらきっとうまいでしょうね。
それではまた。
(※著作権の都合で画像なしの記事になってしまいました)
今回紹介した作品
集英社
秋本治
こちら葛飾区亀有公園前派出所 85巻
第837話
空飛ぶ屋台!?の巻